初稽古
昨年秋から始められたOさん、彼女が選んだのは太宗の「晋祠銘」。
その中から「神」の一字を選ばれ、書き込んでいます。
私の太宗の印象は、何といってもその堂々たるスケールの大きさにあります。
とにかく視野が広いんですよね。
とても高いところから自分と周りを一体にとらえ、周りを活かしながら取り込みつつ、薄っぺらさや見せかけがなく、内に秘めた深い温かみで魅了する。
重厚で含蓄のあるその佇まいとはうらはらに、こうと思ったことにはすごい推進力を発揮しそのカリスマ性で人々はついていきたくなる、そんな感じです。
心法書道では、たくさんの書から好きな書をひとつだけ選びそれを書き込んでいきますが、書く前にその書をじっくり時間をかけて観賞し、書き手のイメージをとらえる感性ワークを行います。
Oさんは全くの初心者ですが、この最初のワークでこんなイメージを記していました。
この書は神々しく、書き手は広い視野の持ち主なのではないか?
穏やかな中にも、しっかりとした自分の軸をもっているように感じる。
素晴らしいですよね、この感性。
ほんとに不思議ですが、毎回驚かされます。
自分がひかれる書であれば、皆さん必ずその人となりを感じ取ることができます。
そして見ただけではわからにことが、書き込んでいくことでわかってきます。
Oさん曰く
穏やかさだけだとこの雰囲気が出ないですね。
ものすごいエネルギーが必要だとわかりました。
特に強い右上がりがなかなか書けない。
書いているつもりだけど足りないですよね。
強い右上がり、それは方向を決めたら積極的に進めていく実践力、皆を引っ張っていく牽引力、みなを先導する推進力の表れです。
見て感じ、書いて比べる、その繰り返し。
どうしても書けない部分、それが書き手の深層心理との隔たりです。
そこに自分で気づける、それは真摯に向き合っている証拠です。
すごいですね、確実に近づいていますよ!
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