書く姿勢 心法ここがポイント!
書く姿勢はとても大切です。姿勢を正すだけで、随分書きやすくなります。
当然、書く字の大きさによって状況は変わりますが、まず心法での臨書、つまり半紙二文字程度の大きさの字を書く場合についてです。
留学中は、孫過庭の「書譜」を半切に臨書していましたが、当時も字の大きさは、半紙に二文字程度の大きさです。
二本の脚を自然に肩幅くらいに開きまっすぐ立ち、肩の力を抜いてゆったりとした気分になります。天と地を意識して、天からのエネルギーを自分を通して地へ橋渡しする、つまり天地人の流れをイメージします。そして前回「心を開く 心法ここがポイント!」で書いたように、手本の人物と気持ちを融合させます。つまり立って書くわけです。
ここで問題になるのが、机の高さ。日本の一般的なテーブルの高さは、だいたい70㎝くらいなのでしょうか?
しかし、この高さで立って書くと低い。中腰は続けられないし、左手で支えてしまうと、体の重心がずれます。
立って書くためには、机を高くするしかありません。便利なことに、高さを底上げするグッズがいろいろあります。私はそれを使って15㎝高くして85㎝にしてあります。結果、私の場合机の高さは、おへそより7㎝ほど低くなりました。立って書くと視野が広くなり、ぐんと書きやすくなります。
一般的に座って書く人も、机の高さは自分のおへそより下がいいとよく言われますよね。机がおへそより高いと、自然に筆を持った時、肘がついてしまうため肘を上げて書くためには、肩まで上がってしまうことになり、余計なところに力がかかります。立つのは腰やひざが痛いという方は、休みながらやるか、机の高さを変えずに、子ども用にいすの底上げをするグッズを使うと快適です。とにかく、机の高さはおへそより下と覚えておくといいでしょう。比較的小さな字や、小筆で書く場合は、私も座って書きます。その場合は、普通の机に、底上げ椅子、という組み合わせです。いろんなタイプがありますが、中のウレタンが層になっていて、クッションの高さを調整できるものもありますよ。
面倒かもしれませんが、一度環境を見直し自分の体にカスタマイズすると日々のお稽古がノンストレスです。「継続は力なり」、楽しく継続するためのノウハウ、大事です。
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