実践!心法書道⑯

中国で学んだ書の学び方をご紹介しています。

「心法とは」をご一読いただいて①から順にご覧ください。


「化被」だけに集中し、眺めたり書いたりして一ヶ月以上が経ちました。「化被」を書いた時の懐素の心境をさぐる日々、一日9枚の実践、イメージした人物像を自分に落とし込むように瞑想したり、指先で空を切ってエアー書道をしたり。いつも懐素を意識することが癖になってきたようです。それは心地のいい習慣。


臨書12日目のベストは、こちら12-5。

こちらが全9枚。


やることはこれまでと同じですが、「化被」は今後全部写真は省略してベストだけをUPしていきます。


この草書千字文、選んだ部分がちょうどうまい具合いに二文字ずつひとかたまりとなっていて、半紙での臨書がやりやすいですね。「化被」の二文字を書き続けることで、なんとなく懐素の情報が少しは落ちたように感じたので、続きの「草木」、「頼及」を書いてみました。

「草木」は4枚目かな。

「頼及」は「頼」は3枚目、「及」は4枚目かな。


もし「化被」をここまで書きこまずに挑戦していたら、初回でここまでは書けなかったはずです。文字が違っても、同一人物が書いた字ですから、同じ脳で書いています。

「化被」から得られる情報をいかにたくさんくみ取って、自分と擦り合わせをし、どれだけ懐素の状態と近づけたか、その切磋琢磨した分、他の字での臨書に活きてきます。


この四文字は特に惹かれたわけではないですが、書いてみると気分がいいです。不思議だけれど、当たり前か、同じ懐素ですから。

心法書道

人は自然の一部 自らがよりよく成長するために 大自然の理を理解したい 世界の調和は自らの内なる世界の調和から 書道はそれを可能にするとてつもない芸術です

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