実践!心法書道⑥

中国で学んだ書の学び方をご紹介していきます。

「心法とは」をご一読いただいて①から順にご覧ください。

臨書三日目。

今回は形もさることながら、穏やかな中にもメリハリ!をテーマにしようと思います。

3-1

穏やかとイメージしすぎたか、「化」にんべんにキレがなく、直立不動。つくりはまずまず。「被」三画目から四画目勢い余ってブレた。二画目右上がりの線よし。四画目五画目につながる部分丸み欲しいところ。


3-2

「化」好きなように書けたが最終画少し勢いに乗じて左下に張り出したかも。ここまではいいが、これ以上はだめ。

「被」へんよし。つくりの四画目丸みよし。五画目左に寄ったため字中の空間が狭くなる。五画目、直線はしっかり曲線はふわりと書いているが骨があるというった感じ。最終画ちょっと立ち過ぎた。


3-3

少し意識しすぎて形骸化した、つまらないが、「化:の四画目のすうっとした佇まいはいい。きれいだ。全体的に太い細いが均一になりすぎ。

「被」最終画短く安定が悪い。


3-4

動きは素阻止出たが。「化」三画目立ちすぎ。「ヒ」という形の意識が薄れた。つくりがやや大きすぎ。

「被」へんをもっと軽やかにやはり感動に書ける字になってしまっている。


3-5

「化」最終画とどまらずすんなり次へ行く感じが足りない。

「被」へんは形いいが、また軽やかさが出ていない。つくり、五画目がやはいr左に寄ってしまう。なぜ?一枚目からだんだんつまってくる。専心しすぎると全体性を見失う。


3-6

今回は楽しんで書こうと思いなおす、私はこの字が好きだ、なんとも言えずいいと鑑賞してから書き始める。

「被」は字中の空間が出ておおらかさが格段に良くなった。ゆっくり、早くのリズムも出た気がする。「被」一画目から二画目もう少しゆったりと離す。


3-7

「化」が少し大きくなった。楽しんで書くと勢いが出る。彼のような枯淡の味は出ない。「化」は少しずれてきた。人偏の傾き、つくりのやり直し。

「被」は前回の反省から、一画目から二画目への空間がゆったりして改善。つくり五画目少し傾ける。字中空間(偏とつくりの間)はこれ以上詰めてはダメ。


3-8

楽しもう。枯れていながら落ち着きの中にもメリハリ、と意識。「化」人偏一画目少し勢いが出た。四画目もう少し下から書き始めること。

「被」字中空間は安定してきたが重軽が均一になってきた。テンションが落ち着きすぎ、最終画もっと長く。


3-9

リズム、勢い、良く書けた。字中空間もいい。少し、字が大きくなり字と字の空間が欲しいところ。

「被」四画目から五画目にいく最終画の丸み部分、少し軽くなる過ぎたか?五画目の直線部分はいいが、曲線部分はもっと軽くふんわりといけば、最終画はよりどっしりとみえる。


<今日の感想>

穏やかな中にもメリハリを、と意識しようと書き始めたが、そう意識するとぴりっとした感じは出やすいが、おおらかさが失われる。六枚目から字に対する心象をかえりみて、心を開いて楽しもう」と切り替えたら直線にも柔らかさが出る気がした。

字に対して「いいなぁ、美しいなぁ」という気持ちを明確にしてから書くと、私がいいと感じた雰囲気は出やすい気がする。





心法書道

人は自然の一部 自らがよりよく成長するために 大自然の理を理解したい 世界の調和は自らの内なる世界の調和から 書道はそれを可能にするとてつもない芸術です

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