実践!心法書道①
中国で学んだ書の学び方をご紹介していきます。「心法とは」をご一読いただいてからご覧ください。
まず、今、私が一番好きな書を選びます。初めて「心法」に取り組んだ時に選んだのは、孫過庭の「書譜」でした。この体験は著書で公開していますので、ご興味のある方、ご注文ください。
もちろん今もこれは好きですが、今の自分に一番フィットするというか、一番魅力的に感じる書を選びます。3つ候補にあがりました。(写真上から)
①蘇軾「榿木詩巻」
②懐素「草書千字文」
③趙孟頫「赤壁賦」
しばらく集中して取り組む対象です。この3つに絞るまでにもたくさんの書を見てきました。「書は人なり」、毎日その書(=人物)だけと対話するわけですから、途中で嫌になったり、後悔したりすることのないよう、一番好きな書をしっかり見極めます。欲を断って一人に絞る。この迷いはとても大切なプロセスです。一日では決められませんでした。ここで焦りは禁物。
さて、どれにしよう。
この取捨選択で、今の自分の内面に深く入り込みます。
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