隷書の恩恵

心法書道は、書を学ぶことでなりたい人間像になることが目的です。

そのため、自分の好きな書を智永と決めたら、智永の人間性に近づくために、それだけに向き合うわけですが、だれの書を学ぼうが、筆をどう扱うかというノウハウが必要になります。


書作品によって、その筆法、つまり筆の使い方が違います。筆法が変わると線質が変わってくるわけで、あらゆる筆法に通じ、それを即興的に自然に使えるようになると、その瞬間瞬間の心象を、線として豊かに表現できるのだろうと思います。


以前読んだ石川九楊氏の本に、書は【筆蝕】だと書かれていました。

言い得て妙だと思いませんか!


筆の弾力とはどういうものか、筆と紙との摩擦、せめぎあいをいかに制御するか、筆をどう扱えば、どんな線が出るのか、筆の可能性を知るうえで隷書を学ぶことはとても有効だと考えます。というわけで、大人クラス、隷書を取り入れてみようと思います。


隷書もいろいろありますね。個人的には張遷碑が好きですが、生徒さんには隷書も選んでもらおうか、私が手本を書こうか、さ、どうしよう。


あーお花見したい、臨書の息抜きで一筆。

あ、隷書で書けばよかったか。

心法書道

人は自然の一部 自らがよりよく成長するために 大自然の理を理解したい 世界の調和は自らの内なる世界の調和から 書道はそれを可能にするとてつもない芸術です

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