地書
この度の引越しで出てきた懐かしい写真。
中国では「地书」といいますが、公園の石の地面にスポンジで作った穂先を柄につけた大きな筆で、バケツ片手に水をつけて書く書です。
皆さん素晴らしい達筆で、千字文や漢詩など好きなものを好きなように書いています。
留学時代、週末の朝は寮仲間のタイ人の友人と近くの公園に行き、散歩したり、太極拳のグループに入れてもらったりして、一通り遊んでから屋台で朝ごはんを食べて帰る、ということをやっていました。
北京の朝の公園は、老人たちの元気っぷりにびっくりします。
スポーツ系は、太極拳だけでもかなりの数のグループがあり、他にも様々なダンスグループ、カラオケなどなど、ラジカセをもってきて各々大音量で音楽を流して楽しんでいるのです。
文科系のグループもいろいろあり、中国将棋、トランプ、朗読、そして書などなど。
写真左となりのおじさんに筆をかり、彼の書いた字を手本に臨書しているところです。
「なかなか筋がいいねー」と言われてうれしかったのをおぼえています(笑)
紙も墨もいらない、スーパーエコ書道。ペットボトルの蓋に小さく穴を開け、ぴゅーっと水を出しながらそれで字を書いているパフォーマーもいました。
このスポンジ筆もその後進化して、大きな筆ペンのようにいちいち水を入れなくてもいいように工夫されていました。
歳をとってもとにかく朝起きたら公園に出かけて、太陽を浴びながら、自分の好きな趣味を仲間と一緒に満喫し、みんなで楽しく会話しながら屋台で朝ごはん、素晴らしい光景だなぁと思ったものです。
大きな立派な公園でも、朝早く入ると入園料は無料、なのでみんな無料の時間帯に入り込むわけです。今もそうなのかな・・・あれはほんとにいいシステムだなと思います。
スポンジ筆で書くには、日当たりがよく、そして表面が程よくすべすべした石畳みが必要です。日本でもやろうかなーと思って買ってきたものの、使わずじまい。
近くの公園でできたら子どもたちとやりたかったなー。
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