甲骨文から見る中国文化(卜辞篇)
甲骨文は亀甲獣骨文字の略で、今から3500年前、殷の時代の文字です。
発見されたのが1899年、今年で125年を迎えます。
東京の中国文化センターにて、昨日、10回講座の第一回目がスタートしました。
張大順先生の甲骨文字講座、前回は何年か前に文字篇というのがあり、それは甲骨文の歴史背景やいろんな文字を取り上げてひとつひとつ説明したり、書表現としてどのように書くのかなど、書道関係の人が多かったのか、大盛況でした。
張先生は甲骨文の書作品をたくさん作られていますが、それもセンスがよく素敵なんですよ。
しかし今回は、甲骨文から中国文化を見るのがテーマ。
甲骨文は当時の卜辞、つまり占いの記録ですから、当時の誰が何を気にして、何を占ったのか、そこから当時の様子を知ろうという内容です。
書と易を学んでいる私としては、ドハマリの内容だなぁと期待してまいりました。
これまでに見つかった甲骨文字が刻まれた欠片は、15万片とも16万片ともいわれていますが、そのうち認識できたのが5000字(一部の学者は4000字という)、形と意味が分かる文字はそのうち3000字程度、しかしそれらも発音はわかりません。さらに今の活字と照合できるのは1500~2000字だそうです。
すべての字を読み解くのは、空の星をすべて見つけるのと同じように難しいと表現されるとか。
昔、易の先生や仲間たちと行った殷墟旅行、そこで本物の甲骨片を見た時はほんとに衝撃的でした。なんていえばいいのか、醸し出す雰囲気というか、オーラというか(私オーラは見えません)、やはり本物を見るって大事、だって感動するんですよね。なぜか偽物って感動しない、ふーーんと思うだけ(笑)
今回もちろん本物の欠片はなかったですが、甲骨の写真や拓本から、その卜辞の内容説明をしていただきました。今後の講座で本物がみれたらいいのになぁ。。。
占いは、そもそも王が神に問うわけで、今の時代のように誰もが自由に占いをするわけではありません。そして、貞人といわれる当時の巫女のような、つまり占い師がその儀式を執り行いました。
占った内容は亀の甲羅や牛などの動物の肩甲骨に記録として刻まれるわけですが、この占い師、現在わかっているだけでも140人くらいいたそうで、今後解読が進めば、きっともっと増えるででしょうね。
ちなみに私の易気学鑑定士としての名前は、「貞象」。
「象」は弟子としてみな先生の「象英」から一字いただくのですが、もう一字は自分で決めるんですよ、「貞」を選んだ理由は秘密ですが、私にとってとても縁のある字なのです。大事にしていこう。
今後、易のブログも書こうかな。。。
中国文化センターにて
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