書道講義⑥ ひらがなの字源と成り立ち
前回、ひらがなの誕生についてお話をしました。
日本のもともとあった音、その一音一音にたくさんの漢字をあてて使っていた万葉仮名(漢字)、それを草書化しそれをさらに簡略化して、今日のひらがなになりました。
万葉仮名(漢字)は、音によってその対応する漢字の数はまちまちです。
例えば「こ」は「己」「古」「庫」「故」「粉」「孤」「姑」・・・計23字もあります。どれを使ってもよかったのです。
今回から、今使われているひらがなの一音一音の形の字源と成り立ちに迫っていきます。
子どもたちはクイズが大好き、ということで、
「ひらがなに採用された栄えある漢字(万葉仮名)は、一体どれなのかクイズ!」
万葉仮名5字から、子どもたちに選んでもらいます。
万葉仮名「お」
万葉仮名「き」
「あ」はすぐわかりましたね。「お」や「き」は難しかったようです。
これらの漢字を草書化し、どのようにひらがなになったのかその変容ぶりをホワイトバードに書いて説明。
「おおおおーーー似てきたー!」と子どもたち。
ひらがなの形の約束事が、どうしてなのか?
漢字からの変容の過程をみてもらうと、腑に落ちたことがあったようです。
次回は「さ」行と「た」行です。
心法書道では、お子さんの書写技能を向上させるだけでなく、悠久の書の世界を感じていただきたく様々なテーマでお話をしています。
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